トヨタホーム制振装置「T4システム」導入は大変?間取り制約の一覧を公開

T4システム画像トヨタホーム
制振装置T4システムのダンパー画像

こんにちは〜ちろです。

今回はトヨタホーム(鉄骨ラーメン工法)の制振装置「T4システム」の間取り制約ついて話したいと思います。

導入事例が少ないのかT4システムを導入する注意点や制約について
ほとんど触れられていない為、詳しく書いていこうと思います。

ハウスメーカー選定中の方やT4の導入を悩んでる方の参考になればと思います。

T4システムとは?

T4システムの概要についてまとめていきます。

T4システムの概要

T4システムは「TOYOTAHOME Tornado Top Technology System」の略となっており
地震の揺れエネルギーを熱エネルギーに変換して揺れを軽減する制振装置となります。

元々標準で耐震等級3をクリアする耐震性にこの制振装置を加えることで
揺れによる内装の損傷をさらに抑えることが期待できます。

どれくらいの揺れを抑えるかについては公式発表では
・建物の変形量が約20%~70%軽減
・地震時の建物の2階部分の揺れを30~50%低減
とのことです。

また耐久性としては高粘性のシリコンを使用しており100年相当の耐久性を実現しています。

T4システムダンパー トヨタホーム「シンセシリーズのテクノロジー – 耐震性能

※元々乗用車の走行振動を防ぐ油圧ダンパー技術を応用したシステムらしいです。

設置方法

T4システムは制振装置を東西南北4方向の壁内に設置します。

価格

制振ダンパは1台設置15万前後で東西南北の4方向に導入するため、
導入費用は60万前後となります。

導入によるメリット

この制振装置T4システムのメリットは以下となります。

・建物の揺れを抑え構造躯体へのダメージ低減
・建物の外壁に導入するため、リフォームなどの拡張性が保持できる
・耐用年数が長い

建物の揺れを抑え構造躯体へのダメージ低減

導入の目的ですからあたりまえですね。

地震による揺れは構造体も内装も設備も損傷させます。
制振装置は揺れを軽減させる仕組みのため、揺れによる構造躯体や家具や設備へのダメージを軽減してくれます。

建物の外壁に導入するため、リフォームなどの拡張性が保持できる

他のメーカーでは効果が最も大きくなるよう、内壁に設置します。
こうなるとリフォームで間取りを変更する際に移動できない壁が発生します。

一方トヨタホームの制振装置は東西南北の外壁4箇所に設置します。
そのためリフォームする際に”制振装置による移動できない壁”がなく、
トヨタホームのメリット「リフォームのしやすさ」を残したまま導入できます。

耐用年数が長い

他のメーカーの耐用年数は分かりませんが、トヨタホームの100年は長い部類だと思います。
長い理由はエネルギー変換装置に高粘性シリコンを利用している為となります。

T4システムまとめ

以上がT4システムの説明になります。

まとめると以下になります。

・T4システム(TOYOTAHOME Tornado Top Technology System)
・地震エネルギー(建物の揺れ)を回転運動に変換し、最終的に熱エネルギーに変換する
・建物の2階 部分の揺れを約30%~50%低減させる
・建物の揺れを軽減し、クロスや外壁などの損傷をさらに抑える
・T4システム自体は100年耐久
・導入費用は約60万

参考ページ

◯耐震実験の様子(トヨタホーム公式)

◯T4システムの説明(トヨタホーム公式)

導入に関する制約と問題点

次に導入における制限や問題点について挙げていきます。
細かい制限が多い為、導入を検討する際は問題ないか確認してみてください。

  • 導入費用が高額
  • 吹き抜け部分に設置できない(吹き抜け、階段)
  • ユニットの柱をまたいで設置できない
  • T4システム設置部分の壁に窓がつけられない(大開口の制限)
  • T4システム設置部分の壁に通気口、配管が通せない。
  • T4システム設置部分の壁に補強板を入れられない(or壁が厚くなる)

導入費用が高額

トヨタホームの制振装置は標準装備ではありません。

その為オプションとして導入することになるのですが、60万と高額です。

また1階がハイユニット(高天井)だったり、家の形状が特殊な場合は追加で費用がかかります。

家の金額が数千万なので麻痺しますが60万は大金です

 

吹き抜け部分に設置できない(吹き抜け、階段)

家の外壁のどこでも設置できるわけではありません。
制限として吹き抜け構造には設置できません。
例としてはリビング吹き抜け階段です。

ユニットの柱をまたいで設置できない

T4は外壁につけるため、ユニットの柱をまたいで設置ができません。

T4システム設置部分の壁に通気口、配管が通せない

T4導入した部分に穴をあけられない為、吸排気口がつけられません。
24時間換気の吸排気口と競合すると下がり天井の位置まで影響します。

T4システム設置部分の壁に窓がつけられない(大開口の制限)

壁にダンパーが入るため窓を設置できません。
そのため南側に大開口な窓を取り入れるときに制約になる可能性があります。

T4システム設置部分の壁に補強板を入れられない(or壁が厚くなる)

T4部分は制振装置が入るため、補強材を入れることができず壁掛けテレビなど壁に設置することができません。
もしくは壁が厚くなる&追加費用が掛かる可能性があります。

【実例】ちろ家の場合

実例としてちろ家の間取りで制約を表すと下記のようになります。

水回り、階段、玄関が北側にあるためT4設置が鬼門で最終的に浴室と窓の向きを北から西に変更して対応しました。

仮にお風呂の向きを北方向のままにすると・・・
トイレ部分にT4設置し24時間換気を洗面A-2(脱衣所)に移動し下がり天井の範囲が増加します。(あぁ~ややこしい)

南側は壁掛けテレビにして天井付近に横窓を設置する予定でしたが断念です。
(優先度が高いわけではなかったのでまだ良し)

まとめ

以上がT4システムの説明とメリット、設置時の制約となります。

〇T4システムとは?
・T4システム(TOYOTAHOME Tornado Top Technology System)
・地震エネルギー(建物の揺れ)を回転運動に変換し、最終的に熱エネルギーに変換する
・建物の2階 部分の揺れを約30%~50%低減させる
・建物の揺れを軽減し、クロスや外壁などの損傷をさらに抑える
・T4システム自体は100年耐久

・導入費用は約60万

〇T4システム導入のメリットは?
・建物の揺れを抑え構造躯体へのダメージ低減
・建物の外壁に導入するため、リフォームなどの拡張性が保持できる
・耐用年数が長い

〇T4導入時の注意点は?
・導入費用が高額
・吹き抜け部分に設置できない(吹き抜け、階段)
・ユニットの柱をまたいで設置できない
・T4システム設置部分の壁に窓がつけられない(大開口の制限)
・T4システム設置部分の壁に通気口、配管が通せない。
・T4システム設置部分の壁に補強板を入れられない(or壁が厚くなる)

まだ契約前の間取り決め段階で導入を迷っている方、
あらかじめ導入した状態で間取り決めをお勧めします。

導入するか迷っている方はT4システム導入検討について
別記事にまとめてありますので是非そちらを確認してみてください。

 

T4は決して安いオプションではないですが
いざ大地震が発生したときへの安心材料になると思います。

ぜひしっかり検討し、納得した家作りをしていきましょう!
家作り頑張ってください ٩(ˊᗜˋ*)و

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