トヨタホーム制振装置は不要??アンケート結果と導入への考察

こんにちは〜ちろです。

今回はトヨタホーム(鉄骨ラーメン工法)の制振装置「T4システム」の
導入に関するアンケート、導入検討の考察について書いていきたいと思います。

トヨタホームは鉄骨メーカーで耐震性がそもそも強いので制振装置は必要なのか？
導入費用はいくらかかかるのか？
ハウスメーカー選定中の方やT4の導入を悩んでる方の参考になればと思います。

制振装置「T4システム」とは？

T4システムは地震の揺れを抑える制振装置で地震のエネルギーを熱エネルギーに変換することで揺れを軽減する仕組みとなっているます。

この装置を導入することで、元々標準で耐震等級3をクリアする耐震性に加えて内装の損傷をさらに抑えることができます。

・T4システム(TOYOTAHOME Tornado Top Technology System)
・地震エネルギー(建物の揺れ)を回転運動に変換し、最終的に熱エネルギーに変換する
・建物の2階部分の揺れを約30%～50%低減させる
・建物の揺れを軽減し、クロスや外壁などの損傷をさらに抑える
・T4システム自体は100年耐久
・導入費用は約60万前後

T4システムの詳細、導入メリット/デメリット、導入時の制約について
以下の記事をご確認ください。

制振装置の導入についてアンケート結果

私が導入を検討する際に色々としらべた結果、
あまりにも導入事例が少ないかったのでツイッターとインスタグラムでアンケートを取りました。

	回答数	導入するよ	導入しないよ	その他(検討中・何それ？）
ツイッター	18	1	11	6
インスタ	18	1	11	6
合計	36	2	22	12

回答数:36票
導入2票
未導入:22票
検討中・何それ？:12票
重複票などは考慮せず

この導入事例の少なさ！！！！！

ちろは導入する？

導入予定となります！！

貴重な少数派です。

実は見積もり当初てっきり標準でついているものだと思い安心してましたが、
ハウスメーカー選定最終日についていないことが発覚。
急いで導入価格を確認して導入しました。

みんなの導入理由、未導入の理由

アンケート結果を踏まえ、導入・未導入の意見をブログなど確認し調査しました。
残念ながら必要派の意見は見つけられなかったので「未導入派の意見」をまとめます。

導入派の意見

見つけられませんでしたので私の意見について後述します。

未導入派の意見

導入を見送った方は以下の意見を挙げられてました。

標準で耐震等級3を取得しているから安心（T4は過剰対応）
営業さんの独り言
間取りの一部制限
導入費用が高価

間取り制限と予算面以外は、
トヨタホームの標準での耐震性に満足しているからこそ導入しないという人が多そうです。

標準で耐震等級3を取得しているから安心（T4は過剰対応）

トヨタホームは鉄骨ラーメン構造(パワースケルトン構造)により標準で耐震等級3をクリアする
耐震性を持っています。

鉄骨構造、パワースケルトン構造、耐震等級3という点で倒壊や損傷のリスクに対応できると考えて導入を見送っているようです。

営業さんの独り言

営業さんの個人的な意見(独り言)では
トヨタホームでは標準で耐震等級3を取得できる点、過去の大地震で倒壊した話を聞いたことがないという点でトヨタホーム内でもT4をつける人は少数派とのことです。

（既に耐震性について安心していただいているからこそ）導入実績が少ないということでした。

※決して導入することやT4を否定しているわけではありません

間取りの一部制限

T4を導入する場合、東西南北の4方向の壁に設置します。

そのため、南側の大開口な窓を設置する場合などに競合する可能性があります。
これにより導入を諦める方もいます。

導入費用が高価

制振装置はオプションなため、追加料金が発生します。
私の場合は導入により追加費用はトータル60万でしたが、プランによっては100万近くかかる方もいるらしいです。

私の意見(必要派の意見)

必要派の意見についてブログ等を調査しましたが、見つかりませんでした。
そのため私が必要だと考えた理由について記載します。

・被災時に後悔したくない
・耐震性に求めるレベルが”生活できること”
・実験データ自体がT4込みの可能性がある
・揺れるのが嫌だ

被災時に後悔したくない

一番の理由は「人生を変える可能性がある災害に対し、被災時に後悔したくない」

T4システムの導入を話したところ妻より
・標準仕様の耐震性で十分だと思う
・営業さんもそこまで推してない
・間取りとして制約が出る。
・使用されるかわからない未来の話に60万かけるか？
という理由で反対されました。

ただ私はどうしても
一瞬で命や数千万の所有物が消し飛ぶ可能性がある地震について
妥協の選択ができませんでした。

震災で亡くなる可能性って交通事故より低いと思います。
でも千葉に住んでいれば首都圏直下型地震、南海・東南海トラフ地震も影響します。
どれか1つは家族の誰かが生きている最中に体験する可能性は高いのではないでしょうか？

私にとってこれらの震災は”予測不能なリスク”として扱えませんでした。
発生したら命に関わる”予測可能なリスク”に対して”許容”の文字はありません。

家族と財産を守るために最大限できることは対応したいと言うことで
「制振装置を抜いたことで損害を小さくできる可能性が残っていたら被災時に一生後悔する。」
「同じ地域に住む親族の生活を救う可能性もある」
「家族の生命や人生に影響する想定外な事態に対しては最大限の手を打ちたい」

と説得し納得してもらいました。

耐震性に求めるレベルが”生活できること”

私は耐震性について重要視しており、求めるレベルは以下となります。

大地震(震度6弱以上)が”連続発生”しても損壊・倒壊しないこと
今まで発生した大地震(震度7)の揺れを超えても損壊・倒壊しないこと
大地震後もその家で生活できること。

耐震等級における損壊・倒壊は住み続けられることは保証していないです。
私は”住み続けられること”を耐震レベルの目標としています。

そのため私の災害対策は耐震等級3以上を求めています。

実験データ自体がT4込みの可能性がある

トヨタホームは耐震実験を行い、結果を公開しています。

兵庫県南部地震（震度7）や、軟弱地盤を想定した予測東海地震（震度7）などのデータを忠実に再現し、余震を想定して計90回におよび加振を行いました。
うち17回は数百年に一度の大地震（震度6以上）の揺れを再現しましたが、構造体の損傷は一切なく、大地震の後でも安心して住み続けられる耐震性能が実証されました。
トヨタホーム公式

この記事の実験環境ですがT4システム導入の有無が記載されていません。
記事としては構造躯体と制振装置(T4)の組み合わせで素晴らしい耐震性を発揮する旨が記載されているところからT4システム込みの実験だと推測します。